ネットワークを初めて学ぶあなたに!実践に活きる学習方法!

はじめに

間もなく4月ということもあり, これから新しいステージに踏み出す そんな方々が多いのではないだろうか.

2015年4月, 「IPアドレスすらわからない」 そんな状態から, 僕のネットワークエンジニアとしての人生がスタートした.

何から勉強すればいいかわからない。

周りに教えてくれる人や聞ける人もいない。

教育制度が充実していない。

このような環境で働き, 学習を進めることは, 地図なく大海を彷徨うようなものだ. 心身共にストレスがかかり, 仕事や学習が辛くなってしまうかもしれない…

しかし, ご安心いただきたい.

今回はネットワークを初めて学ぶ, そんなあなたにとっておきの学習方法を紹介しようと思う.

自身のこれまでの経験を振り返り, 考えついた最善の学習方法だ. 決して楽な道ではないが, 確実にエンジニアとしての力を身につけることができる.

何事も最初の1歩が最も肝心で, 最も険しい道のりになる. そんな中で道を踏み外してしまわないよう, 正しいプロセスで学習を進めネットワークエンジニアとして成長していこう.




Chapter .0 学習方法を改める

この学習方法では, シスコシステムズという世界最大手のネットワークベンダが発行している以下の資格の取得をマイルストーンとして進んでいく.

CCNA Routing and Switching(以下CCNA R&S)

CCNP Routing and Switching(以下CCNP R&S)

資格試験にはもちろん問題集や過去問というものが存在する. これまでに何かの資格試験に挑戦されたことがある方は, 書店で問題集などを購入したことがあるのではないだろうか.

且つ, そういった場面ではひたすらに問題集を解き続ける という学習方法を取ってはいなかっただろうか.

更にいうと…

試験に合格することが学習の目的となってはいなかっただろうか?

はじめに記載した通り, 本学習方法はあくまでも資格の取得はマイルストーンとして取り扱う.

この業界では「資格なんて取っても意味がない!」「業務に役に立たない!」「資格を取っているやつほど使えない!」という声をよく耳にする. 既にIT業界で勤務されている方は心当たりがあるのではないだろうか.

これは, 半分正解で半分間違いだ.

問題集を駆使し, 試験対策のみで資格を取得した そんなネットワークエンジニアであればこれらの声は当てはまってしまう. 極端な例だが, 方程式を解けない東大生に遭遇したらあなたはどう感じるだろうか?

「えっ東大生なのにこんなことも知らないの?!」とマイナスな印象を覚えてしまうのではないかと思う.

資格を取得するということは, その資格で習得できる知識があることを証明することになる. 逆に言えば, 相応の知識がなければ大きなマイナス評価になってしまう.

これからエンジニアとして新たな人生を歩むあなたは, 得た知識を日々使うことが求められる. 試験が終わったから終わり!ではなくなるのだ.

これまで知識を得ることではなく, 試験に合格する, 資格を取得することが目標になってしまっていた方々は, 是非ここで考えを改めてみていただきたい.

きっとそれが, あなたのエンジニアライフを最高なものにするための初めの1歩になるだろう.

Chapter .1 大枠を捉える

ここからは学習内容に関して記載していく.

資格を取得することではなく, 知識を得ることが資格取得の目標であることを理解できたあなたは, 早速CCNA R&Sの参考書を手に取ろうと考えるのではないだろうか?

それももちろん間違いではない…が, まずは以下の参考書でネットワークの大枠と捉えることをオススメする.

マスタリングTCP/IP 入門編 第5版

この参考書には, これからネットワークを学んでいく上で必要な基礎知識に関してとても幅広く記載されている. 言わば, ネットワーク初学者のバイブル本だ。

はじめに本書を一読することで, これからの学習をとてもスムーズにしてくれるだろう. そして、この際に参考書は最低2度読むという学習方法を身につけていただきたい.

あなたはエビングハウスの忘却曲線というものをご存知だろうか.

簡単に説明すると, 人間は学習した内容をなんと1週間後には77%も忘れてしまう というものだ. では, どうやって記憶を定着すればよいのだろうか. 答えは簡単, 反復することだ.

反復して学習することで思い出そうとする力も加わり, 記憶が定着しやすくなる. まずは全体を理解するために, わからない事があっても読み進める.

そして再度読み返すことで反復となり, 記憶に定着する. はじめに読んだときに理解できなかった内容も, 読み返すとすんなり理解できてしまうものだ.

また, 本書を読むことで多くのネットワークに関する単語を知ることができる. これにより, 単語がわからないので会話についていけない という事態からは抜け出すことができるだろう.

加えて学習の際には, この技術が何のために存在し, どのように使われるのか を意識していただきたい.

身近なものに例えると, 包丁や料理バサミを使えば食材を切ることができる. しかし, それぞれ特徴があり, 切るという目的は同じだが用途が違う.

このように, 技術にも同じようなことが実現できるものがいくつも存在する. それぞれが何のために存在し, どのように使われるのかを理解することで, 技術を適材適所で扱えるようになる.

 



Chapter .2 CCNA R&Sを取得する

マスタリングTCP/IPを読んでネットワークの大基礎を学んだ後は, CCNA R&Sの学習に移る.

使用する参考書は次の2つ.

Cisco CCENT/CCNA Routing & Switching 教科書 ICND1 編

Cisco CCENT/CCNA Routing & Switching 教科書 ICND2 編 

CCNA R&Sは2つの試験に合格することで認定される. そのため, まずはICND1に挑戦する. 学習の際は以下のプロセスで進めていただきたい.

(1)参考書のセクションを1つ読む

(2)参考書に書いてある設定例や構成例を実際に構築/検証し, 結果をEvernoteにまとめる

(3)Ping-tで理解度を測る

上記のプロセスで参考書を読み進めていくことで知識が定着し, 実際に設定/構築を行っているため確実に実務に活きる技術力を身につけることができる.

初学者であれば, 少しハードルは高いかもしれないが実際にCiscoのルータやスイッチを購入することを強く推奨する. ヤフオクやメルカリ, または秋葉原などで比較的安価で購入することができるため, 資金面ではそこまで購入ハードルは高くないかと思う.

実際に案件に携わると実感すると思うが, 一般的な構築案件だとネットワーク機器と触れ合う期間は作業全体の1割以下がほとんどだ. 基本は構成図やパラメータシート, 手順書といったドキュメント作成がメインとなる.

そのため, 日々日頃からネットワーク機器を自己学習で触っている という経験は非常に大きなプラスになります。

また, 実機購入とは別にGNS3というエミュレータの使用もオススメだ. ここでは詳細は割愛させていただくが, エミュレータを利用することで検証環境の構築が非常に容易となり, 学習ハードルを大幅に下げることができる.

ただし, 初学者であれば実機に触っている経験が非常に重要視されるため, 可能であればネットワーク機器の購入を推奨する.

また, 実機やエミュレータで設定した内容は必ずEvernoteといったメモアプリにまとめていただきたい.手書きノートは非常に非効率だ.

検証したコマンドや出力結果を手書きで書くと恐ろしいほど時間がかかってしまう. むしろ, 書ききれないだろう. しかも, せっかく作ったまとめもそのノートを所持しているときにしか確認することができない.

これはEvernoteといったメモアプリを使用することで, 全て解決できる.

これらのアプリはスマートフォンやPCがあればどこでも閲覧することが出来るため, 復習も容易となる, また, 検証の結果をコンソールアプリからそのまま貼り付けることができるため, ノートをまとめることにかかる時間も大幅に削減できる. もちろん, 図や表を貼り付けることも可能だ.

ここまでで参考書を使用して知識をインプットし, 実際にルータやスイッチに設定を入れてみることで体系的な知識のインプットと簡単なアウトプットができた. この段階で問題集を使用する.

オススメはPing-tというサイトだ. ここにはCCNA R&SやCCNP R&Sといった資格試験の模擬問題が大量に掲載されている.

参考書で学んだセクションの理解度を確かめ, 高い正答率であれば次のセクションに進む. 低ければ再び同じセクションに関して(1)〜(3)までをやり直す.

これをひたすら行い, 参考書を最低2周する. そうすると, ほとんどの問題は難なく解けるようになっており, その頃にはルータやスイッチへの設定変更も不慣れではなくなっているだろう.

そして問題の正答率が95%を超えれば, 資格試験に望んでみてほしい. きっと一発合格を勝ち取れるだろう.

ICND 1に合格すれば, 同じプロセスでICND 2に挑戦する. そしてICND 2に合格すれば, 晴れてあなたはCCNAだ!

 



Chapter .3 CCNP R&Sを取得する

CCNA R&Sに認定されると, 次はCCNP R&Sの認定を目指す.

使用する参考書は次の2つ.

CCNP Routing and Switching SWITCH テキスト&問題集

CCNP Routing and Switching ROUTE テキスト&問題集

また, CCNP R&Sは以下の3つの試験に合格することで認定される.

・300-115J SWITCH

・300-101J ROUTE

・300-135J TSHOOT

あれ?試験は3つあるのに参考書は2つなの?と疑問を持たれる方も多いと思う. しかし, 2つで問題ない.

先に紹介すると, TSHOOTというのはSWITCHとROUTEに合格する能力があれば無勉強でも合格することができる試験だ。言わば総復習となっている.

学習方法はCCNA R&Sと同じ. Ping-tにCCNP R&Sの問題も掲載されているため, 問題集としても同じくPing-tをご利用いただければ良いだろう.

ただし, 何度も記載しているが学習の目的は知識を得ることだ. そのため, Ping-tはあくまでアウトプットによる知識の定着と理解度の確認のために使用していただきたい.

学習は上記に記載されている通り, SWITCH -> ROUTE -> TSHOOTという順番で進める. しっかりとプロセスを守り学習を進めていれば時間はかかってしまうかも知れないが, 間違いなく力が付いていくだろう.

そうすれば試験も問題なく合格することができる. CCNP R&Sまでで得られる知識がしっかりと身についていて, 日々日頃から実機やエミュレータなどで検証をしていれば, 業務でも間違いなく活躍することができるだろう.

Chapter .4 更なる高みへ

CCNP R&Sをここまでのプロセスで取得すれば, 業務でもL2/L3のネットワーク構築であれば安心して任せてもらえるレベルに到達しているのではないだろうか?

僕個人の考えだが, エンジニアである以上学習に終わりはない. そのため, ここまで努力を続けられた自分自身をしっかり褒めながらも更なる高みへと学習を続けることをオススメする.

Routing and Switchingを極めるべく, CCIE R&Sに挑戦するのか. 英語を学習し, 幅を広げるのか. はたまたSecurityやWirelessといった異なる分野に挑戦するのか 選択はあなた次第だ.

時代のニーズに合わせることも良し, 自分の興味がある分野に対して没頭していくことも良いとだろう.

学習に終わりはないが, 学習は自分を裏切らない. そして, どんなに難しい技術や資格であっても, 諦めなければ必ず身につけることができる. 諦めなければ挫折はしない.

ここまで頑張ることができたあなたであれば, 間違いなくどんなに高い壁も乗り超えることが出来る. 自分を信じ, 共に走り続けよう!

最後に

ここまでお読みいただき,

「勉強方法は理解できた!けど, 1人で学習を進めるのは心細い…」

「自分の理解が本当に正しいのかを聞ける人がいない…」

「検証環境を準備したいけど, 何を買えばいいのかわからない…」

と, 悩みを持たれた方もいるのではないかと思う.

現在ネットワークエンジニアとして働いていて, 周りに相談できる先輩や相談出来る上司がいるならばまだしも, 未経験でこれから…!という方は頭を抱える問題だろう.

そんな方々のため, 最後に2つのサービスを紹介しようと思う.

1つはLINE@.

いっとねっと。ではLINE@を運営しており, 勉強会やイベントのアナウンスを行っている.

同じエンジニアの仲間を作り, 輪を広げていくことで楽しく学習を進めていくことができる. いっとねっと。を友だち追加することでイベントの情報をいち早く入手することができるため, 是非登録してみてください.

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もう1つはメンターサービス.

こちらでは, 勉強方法の相談や技術に関する質問への回答, 検証環境の構築など, あなたの学習を全力でサポートさせていただく.

また, 資格を取得し結果的に転職したい!といった方には, 転職に活きるための○○の活用方法もお伝えさせていただく.

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