ネットワークを初めて学ぶあなたに!実践に活きる学習方法!

間もなく4月ということもあり、これから新しいステージに踏み出す そんな方々が多いのではないでしょうか。

僕もIPアドレスすらわからない そんな新卒からネットワークエンジニアとしての人生がスタートしました。

何から勉強すればいいかわからない。

周りに教えてくれる人や聞ける人もいない。

教育制度が充実していない。

そんな環境で学習を進めることは、地図なく大海を彷徨うようなものです。心身共にストレスがかかり、もしかしたら学習が辛くなってしまうかもしれません…。

しかし、安心してください!

今回はネットワークを初めて学ぶ、そんなあなたにオススメの学習方法を紹介します!!!

あくまで自己流ですが、今までの学習を振り返り最善だと思う学習方法です。もちろん、楽な道ではないですが、確実に力がつきます!

最初の1歩が最も肝心で、最も険しいですが、正しいプロセスで学習を進めネットワークエンジニアとして成長していきましょう!




Chapter .0 学習方法を改める

この学習方法では、シスコシステムズという世界最大手のネットワークベンダが発行している以下の資格の取得をマイルストーンとして進んでいきます。

CCNA Routing and Switching(以下CCNA R&S)

CCNP Routing and Switching(以下CCNP R&S)

さて、資格にはもちろん問題集というものが存在します。受験や試験であれば過去問、今まで何かの資格を取得されたことがある方は、書店で問題集などを購入したことがあるのではないでしょうか?

且つ、そういった場面ではひたすらに問題集を解き続けるという学習を進められてはいませんか?

もっというと…

試験に合格することが学習の目的となってはいませんか?

書き始めにもありますが、本学習方法はあくまでも資格の取得はマイルストーンとして取り扱います。

既にIT業界で勤務されている方はお心あたりがあるかもしれませんが、この業界では資格なんて取っても意味がない!業務に役に立たない!資格を取っているやつほど使えない!という声をよく耳にします。

それは、半分正解で半分間違いです。

問題集を駆使し、試験対策のみで資格を取得した そんなネットワークエンジニアであればこれらの声は当てはまると思います。極端な例ですが、方程式を解けない東大生に遭遇したらあなたはどう感じますか?

えっ東大生なのにこんなことも知らないの?!と思うのではないでしょうか。

資格を取得するということは、その資格で習得できる知識があることを証明することになります。逆に言えば、相応の知識がなければ大きなマイナス評価になります。

これからエンジニアとして新たな人生を歩むあなたは、得た知識を日々使うことが求められます。試験が終わったから終わり!ではなくなるのです。

前置きが長くなってしまいましたが、知識を得ることではなく試験に合格する、資格を取得することが目標になってしまっていた方々は、是非ここで考えを改めてみてください!

きっとそれが、あなたのエンジニアライフを最高なものにするための初めの1歩です。

Chapter .1 大枠を捉える

ここからは学習内容に関して記載していきます。

さて、資格を取得することではなく、知識を得ることが資格取得の目標であることを理解できたあなたは、早速CCNA R&Sの問題集ではなく参考書を手に取るのではないでしょうか?

それももちろん間違いではないです…が、まずは以下の参考書でネットワークの大枠と捉えることをオススメします。

マスタリングTCP/IP 入門編 第5版

この参考書は、これからネットワークを学んでいく上で必要な基礎知識に関してとても幅広く記載されています。言わば、ネットワーク初学者のバイブル本です。

はじめに本書を一読することで、これからの学習をとてもスムーズにしてくれるでしょう。そして、この際に参考書は最低2度読むという学習方法を身に着けてください。

エビングハウスの忘却曲線というものをご存知でしょうか?

簡単に説明すると、人間は学習した内容を1週間後にはなんと77%も忘れてしまうのです。では、どうやって知識を定着すればよいのでしょうか?答えは簡単、反復することです。

反復して学習することで、思い出す力も加わり記憶が定着しやすくなります。約400ページもあるため、とても大変だと思いますが是非何度も読み返してみてください。

また、本書を読むことで多くのネットワークに関する単語を知ることができます。これにより、単語がわからないからそもそも会話についていけないという自体からは脱却できるようになります。

そして、学習の際はこの技術が何のために存在し、どのように使われるのかを意識して読むようにしてください。

身近な例を出しますと、包丁や料理バサミを使えば食材を切ることができます。しかし、それぞれ特徴があり、切るという目的は同じですが用途が違います。

このように技術にも同じようなことが実現できるものが複数あります。適材適所で技術を扱えるように、それぞれが何のために存在し、どのように使われるのかを意識してみてください。





Chapter .2 CCNA R&Sを取得する

マスタリングTCP/IPを読んでネットワークの大基礎を学んだ後は、CCNA R&Sの学習に移ります。

使用する参考書は次の2つです。

Cisco CCENT/CCNA Routing & Switching 教科書 ICND1 編

Cisco CCENT/CCNA Routing & Switching 教科書 ICND2 編 

CCNA R&Sは2つの試験に合格することで認定される資格です。まずはICND 1編に挑戦します。学習の際は、以下のプロセスで進めてください。

(1)参考書のセクションを1つ読む

(2)参考書に書いてある設定例や構成例を実際に構築/検証し、結果をEvernoteにまとめる

(3)Ping-tで理解度を測る

上記のプロセスで参考書を複数周することで、知識の定着と実際に設定/構築を行っているため確実に現場で活きる技術力を身につけることができます。

初学者であれば、少しハードルは高いかもしれませんが実際にCiscoのルータやスイッチを購入することを推奨します。ヤフオクやメルカリなどで比較的安価で購入することができるので、そこまで購入ハードルは高くないかと思います。

実際に案件に携わると実感すると思いますが、一般的な構築案件だとネットワーク機器と触れ合う期間は作業全体の1割以下です。基本は構成図やパラメータシート、手順書といったドキュメント作成がメインとなります。

そのため、日々日頃からネットワーク機器を自己学習で触っている という経験は、非常に大きなプラスになります。

また、実機購入とは別にGNS3というエミュレータの使用もオススメです。ここでは詳しく説明しませんが、エミュレータを利用することで検証環境の構築が非常に容易となり、学習ハードルが大幅に下がります。

また、実機やエミュレータで設定した内容は必ずEvernoteといったメモアプリでまとめてください。他の記事にも記載していますが、僕はITに関していうと手書きノートは非常に非効率だと感じています。

実際に検証したコマンドや出力結果を手書きで書くと、恐ろしいほど時間がかかりますし、そのノートを所持しているときにしか確認することもできません。

Evernoteといったアプリを用いることで、どこでも閲覧することが出来るため復習も容易となり、ノートをまとめることにかかる時間も大幅に削減できます。もちろん、図や表を貼り付けることも可能です。

さて、参考書を使用して知識をインプットし、実際にルータやスイッチに設定を入れてみることで体系的な知識のインプットと簡単なアウトプットができました。ここで、やっと問題集を使用します。

オススメはPing-tというサイトです。ここにはCCNA R&SやCCNP R&Sといった資格の模擬問題が大量に掲載されています。

参考書で学んだセクションの理解度を確かめ、高い正答率であれば次のセクションに進む。低ければ再び同じセクションに関して(1)〜(3)までをやり直す。

これをひたすら行い、参考書を最低2周します。そうすると、ほとんどの問題は難なく解けるようになっており、その頃にはルータやスイッチへの設定変更も不慣れではなくなってきていると思います。

そして問題の正答率が95%を超えれば、資格試験に望んでみてください。きっと一発合格を勝ち取れるはずです。

ICND 1に合格すれば、同じプロセスでICND 2に挑戦します。そしてICND 2に合格すれば、晴れてCCNA R&Sに認定です!





Chapter .3 CCNP R&Sを取得する

CCNA R&Sに認定されると、次はCCNP R&Sを目指します。使用する参考書は次の2つです。

CCNP Routing and Switching SWITCH テキスト&問題集

CCNP Routing and Switching ROUTE テキスト&問題集

また、CCNP R&Sは以下の3つの試験に合格することで認定されます。

・300-115J SWITCH

・300-101J ROUTE

・300-135J TSHOOT

あれ?試験は3つあるのに、参考書は2つなの?と疑問を持たれるかと思いますが、2つで問題ありません。

先に紹介するとTSHOOTというのはSWITCHとROUTEに合格する能力があれば、無勉強でも合格することができる試験です。言わば総復習ですね。

学習方法はCCNA R&Sと同じです。Ping-tにCCNP R&Sの問題も掲載されているため、安心してください。

ただし、何度も書いていますが学習の目的は知識を得ることです!そのため、Ping-tはあくまでアウトプットによる知識の定着と理解度の確認のため に使用してください。

学習は上記に記載されている通り、SWITCH⇛ROUTE⇛TSHOOTという順番で進めます。しっかりとプロセスを守り学習を進めていれば、時間はかかってしまうかも知れませんが間違いなく力が付いていきます。

そうすれば、試験も問題なく合格することができるはずです!CCNP R&Sまでで得られる知識がしっかりと身についていて、日々日頃から実機やエミュレータなどで検証をしていれば業務でも大きく活躍できるようになっていると思います。

Chapter .4 更なる高みへ

さて、CCNP R&Sをここまでのプロセスで取得すれば、業務でもL2/L3のネットワーク構築であれば任せてもらえるレベルになっているのではないでしょうか?

僕個人の考えですが、エンジニアである以上学習に終わりはありません。そのため、ここまで努力を続けられた自分自身をしっかり褒めながらも更なる高みへと学習を続けることをオススメします。

Routing and Switchingを極めるべく、CCIE R&Sに挑戦するのか。英語を学習し、幅を広げるのか。はたまたSecurityやWirelessといった異なる分野に挑戦するのか 選択はあなた次第です。

時代のニーズに合わせることも良しですし、自分の興味がある分野に対して没頭していくことも良いと思います。

学習に終わりはありませんが、学習は自分を裏切りません。そして、どんなに難しい技術や資格であっても、諦めなければ挫折しません。

ここまで頑張ることができたあなたであれば、間違いなくどんなに高い壁も乗り超えることが出来ます。共に頑張りましょう!

あとがき

いかがだってでしょうか?他のブログに書かれている内容とは、また少し違っているものではないかと思います。

また、この記事を読み、実践いただいていたとしても『学習方法が間違ってないだろうか』、『この理解で本当に合っているんだろうか』といった不安や疑問も必ず生まれてくるものです。

その時は是非この記事のコメント欄やTwitterなどを通じて相談してきてください。どなた様でも大歓迎です!



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