はじめに
CCNAやCCNP ※1と異なり、CCIEは英語でしか受験することができません。
CCNAが難易度1、CCNPが10に対してCCIEが1000と言われている理由は、試験や学習に使用する教材が英語となることも要因の1つでしょう。
日常で英語のドキュメントを読む程度であれば、Google翻訳を利用すれば事足ります。しかし、CCIEの受験時にGoogle翻訳を使用することはできないため、合格するためには自力で英語を読む力が求められます。
今回は、英語が全くできず中学英語もままならなかった僕が、英語のドキュメントを自力で読めるようになった勉強方法を紹介します。英語アレルギーとは今日でお別れです。
英語は文法が命
英語は英文法が命です。英文法を理解することができれば、Cisco pressやCCOに掲載されているドキュメントは問題なく読めるようになります。
じゃあ文法から勉強しよう!と思い立っても、世の中には多数の文法書が存在するため、どの文法書で学べばいいか悩んでしまうと思います。僕もそうでした。
しかし、この記事にたどり着いたあなたは非常にラッキーです。何の迷いもなく次の2冊を使って学習を進めれば、CCIEの取得に必要な文法力を身につけることができます。
これらの文法書の最大の特徴は、未学習の文法は絶対に出てこないことです。
ゼロからの英語やり直し教室は1,2,3人称の説明から始まるのですが、接続詞(andやor)の章までは接続詞が出てきません。
つまり、1章, 2章と学習を進めていけば、積み木のように英文法の能力が身につくようになっているのです。
逆に言えば、途中でつまづいてしまっても、必ず前のページに答えが書いてあります。
また、解説が非常にわかりやすいというのも特徴の1つです。上記リンクから教材のサンプルも閲覧できるため、是非確認してみてください。
更に、これらの教材は作成者に直接質問することができます。
購入から約2ヶ月半、教材の内容に関して質問できるため、周りに英語に関して質問できる人がいなくとも安心して学習を進めることができます。ここまでサポートが充実している教材は他に見たことがありません。
購入は下記のリンクから可能です。ページ下部の購入リンクをクリックすると購入手続きが行えます。
その際に、ご紹介者様名という記入欄があるので のなめ と入力をお願いします。
Google翻訳と親友になろう
英文法を学ぶと、英語の読み方が理解できるようになります。
次のプロセスは、実際にCisco pressやCCOを読み進めていくのですが…やはり英語のドキュメントとなると文章の長さや知らない単語の多さにスラスラと読み進めていくことは難しいと思います。
そこで、Google翻訳を活用します。結局翻訳に頼るんですか?!と思われるかもしれませんが、自身の英語力を補強し向上させるツールとして使用するのです。
CCIEに挑戦しているということは、CCNPレベルまでの知識は身についていると思います。以前紹介した学習方法でもLayer2から学ぶことを推奨しているため、ここではSpanning-treeを例にあげましょう。
Spanning-treeはCCNAやCCNPで学習した内容ですが、CCIEレベルとなるとより深い知識が求められます。
そのため、Configuration Guideを読み込むことは必須なのですが…Spanning-treeであれば、概要は理解できているため英語で書かれている内容も何となくわかると思います。
この、概要が理解できている技術を英語で学びなおすことが非常に重要なポイントです。
技術に対する知識があるので、知らない単語が出てきても何となく読むことができます。そして、自分の英語に対する理解が正しいかどうかをGoogle翻訳で確認。正しければ自信になり、間違っていればその文章で使われていた単語や文法を覚えることで英語力が向上していきます。
また、文法でわからないことが出てきた際は、文法書で確認するかGoogle検索することで英文法に対する理解も深まっていきます。
このプロセスを自分が知っている技術を学びなおす際に意識していれば、気がつけば英語アレルギーも克服され、翻訳に頼らずとも読める文章が大幅に増えていることでしょう。
そうなれば、MPLSやQoSなど、ほとんど知識がない技術でも英語で1から学ぶことが苦ではなくなっているはずです。
CCIEの試験はCisco pressやConfiguration Guideを読む英語力があれば問題なくこなせるため、上記のプロセスを繰り返していけば安心して試験に臨むことができます。
また、日本で受験する際は英和辞典もあるため、どうしてもわからない単語が出てきた際は辞書に頼ることも可能です。
さいごに
学生時代に英語と向き合ってこなかった僕のような方々は、英語アレルギーにかかってしまっていることでしょう。僕もそうでした。
しかし、英文法を学べば、英語は意外と単純で理解しやすいことがわかってきます。エンジニアである以上、英語ができることによるアドバンテージは非常に大きく、もし将来海外で働きたくなった際にも身につけた英語力は有効です。
英語が出来ないから…とCCIEへの挑戦を閉ざしてしまうのではなく、英語を克服するいい機会だ!とリフレーミングをして、1歩踏み出してみてください。1歩踏み出してさえしまえば、2歩目は驚くほど簡単です!
※1
ここでのCCNA,CCNPはRouting and Switchingを示す. CCNAでも別トラックであれば英語でしか受験できないものもある.