RT1(config)#ip route 192.0.2.2 255.255.255.255 ethernet0/0 10.1.1.2
RT1(config)#ip route 192.0.2.2 255.255.255.255 ethernet0/1 10.1.1.2 250
RT2(config)#ip route 192.0.2.1 255.255.255.255 ethernet0/0 10.1.1.1
RT2(config)#ip route 192.0.2.1 255.255.255.255 ethernet0/1 10.1.2.1 250
問題の出力から、通常時はまず以下の出力を満たせるよう static route を設定します。
RT1#show ip route
...
S 192.0.2.2 [1/0] via 10.1.1.2, Ethernet0/0
RT2#show ip route
...
S 192.0.2.1 [1/0] via 10.1.1.1, Ethernet0/0
そして、次に eth0/0 が down した際に自動で eth0/1 経由の通信に切り替わることを求められています。
これを実現するため、AD 値 (Administrative Distance) を変更した static route を追加で設定します。
前提として、ネットワーク機器が同一の宛先に対する経路情報を複数保持している場合、下記の順番で比較され Routing table に登録される経路情報が決定されます。
1, AD 値 (Administrative Distance) が最も小さい経路
2, Metric (cost) が最も小さい経路
IOS-XE では static route の [AD値 / cost] は default で [1/0] となっています。
今回の問題では、eth0/0 を出力 I/F とする経路を以下のように default の AD 値で設定します。
RT1(config)#ip route 192.0.2.2 255.255.255.255 ethernet0/0 10.1.1.2
RT2(config)#ip route 192.0.2.1 255.255.255.255 ethernet0/0 10.1.1.1
続いて、問題文の出力から eth0/1 を出力 I/F とする経路を [AD値 / cost] = [250/0] で設定します。
RT1(config)#ip route 192.0.2.2 255.255.255.255 ethernet0/1 10.1.1.2 250
RT2(config)#ip route 192.0.2.1 255.255.255.255 ethernet0/1 10.1.2.1 250
上記の static route を設定すると、通常時は AD 値が低い eth0/0 を出力 I/F とする経路が RT1, RT2 の Routing table に登録されます。
この状態で eth0/0 に障害が発生させると(仮想環境であるため、障害を模擬するために各機器の eth0/0 を shutdown)、eth0/0 が出力 I/F となっている経路情報が Routing table から削除されます。
そして、以下の基準に基づき、次に AD 値の小さい eth0/1 が出力 I/F となっている経路が Routing table に登録されます。
1, AD 値 (Administrative Distance) が最も小さい経路
2, Metric (cost) が最も小さい経路
RT1#show ip route
...
S 192.0.2.2 [250/0] via 10.1.2.2, Ethernet0/1
RT2#show ip route
...
S 192.0.2.1 [250/0] via 10.1.2.1, Ethernet0/1
このように、もともとあった経路情報が障害などで Routing table から削除された際に別の経路情報が浮き出てくる (floating) ことから、上記のような同一経路を優先度の低い AD 値で設定することを floating static と呼びます。
実際に floating static は正常時は特定の経路を通り、障害時は迂回用として別経路を通るような設計で用いられます。
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